世界的に人気のタオの性科学コースが開催されます。 どのように自分の性と関わり、そして外側の世界や人びとと関わっていくのか…これは現代人には必須のワークと言えるのではないでしょうか? その答えを解く鍵は、あなたのカラダです。全てはそこから始まります。
性エネルギーを保存し、再活用し、変存させる
タオの修行者は、性エネルギー を保存し、再活用することによって力を獲得します。その方法については、私の二冊の著書 『タオ性科学 自然治癒力を高める陰陽和合の秘訣』 と 『タオ性科学~女性編~(ともにエンタプライズ刊)の中に述べてあります。
性エネルギー(精気) が集中されると、それは驚くべきパワーの源泉となります。そしてこの力は、実修者個人が活用できるばかりか、性行為時に小周天の道筋を通して、パートナーとも分かち合うことができるのです。実修に習熟していけば、個人でも、カップルでも、 ともに性の悦びを増強することを学んでいくことができます。
集中され、変成された性エネルギーは、高次の瞑想で活用される重要な錬金術的触媒となります。あなたが豊穣な性エネルギーに満たされていれば、あなたの大いなる自己は、毎瞬、毎瞬、無限の宇宙的オルガズムとつながることができるようになります。 この宇宙オルガズムこそ、あなたのからだの細胞の一つひとつの中に存在する最も基本的なエネルギーなのです。
性エネルギー中枢を活性化し、元気を増強する
1)男性.腎臓と皐丸、臓の周辺をやさしくマッサージします。女性.胸と腎臓、卵巣や腰をやさしくマッサージします。性センターのあたりでエネルギーが膨張し始めたのを感じたら、覆っている手を性センターに移動させます。マインドと日の力を使います。目の周りの筋肉を軽く緊張させたりゆるめたりするのです。また、皐丸や陸、旺門の周りの輪筋層を、数回軽く緊張させたりゆるめたりします。これによって、活性化した性エネルギーを集めることができます。
2)しばらく息を止め、性センターのところでエネルギーが広がっていくのを感じてください。
3)左手を性センターにかぶせ、右手で臓を覆います。瞬、性センター、命門が温かくなるのを感じてください。すると、突然、下丹田のところで元気が活気 を帯びてくるのを感じます。
4)さあ、ここで小休止するのがとても大切です。軽々と全く力まずに、ただマインドと目とハートだけを用いて、性器と旺門を近づけるように下丹田にある元気に向かつて軽く引き上げます。性エネルギーを引き込んで活性化させながら、まるで長いストローを使って吸い上げるように元気の方へ引き上げ、一つに混ぜ合わせます。
5)息を吸い込んで、それから元気のあるセンター(丹田)の位置の方へ向けて 息を吐き出します。そこには圧力を感じます。元気がしだいに性器と旺門を引き上げてエネルギーを軽く吸い上げていくのを感じてください。ちょうど、元気のボールには口と鼻があって呼吸しており、元気の内部で脈動している、とイメージすることもできます。だからといって、無理なイメージを作って緊張してしまってはいけません。
6)意念と穏やかな呼吸法を用いて、元気の場所の脈動を増幅させます。大動脈 と大静脈が、元気が位置するあたりを通り抜けています。両者は、心臓の外側を流れている最も大きな循環ポンプです。元気の脈動は、あたかも昇圧変圧器 のような働きをします。この脈動が活発になり増幅されれば、心臓はいつものようにハードな労働をする必要がなくなり、からだ全体でこの利益を享受することができるのです。またさらに、エネルギーをここに集めると、気とリンパの流れを増幅することにもなります。臓から1インチ(2.5cm)ほど左側の、やや上のところを指で軽く押し込むと、大動脈と大静脈の脈動を感じることがで きます。こうした脈動を実際に感じることは、実修をする上ではとても役に立ちます。
7)息を吸って軽く膨らませたあとで、いくぶん自然に息を吐きながら縮めていきます。肋骨のすぐ下の両側に両手を当てて、下腹部で呼吸しているのを感じてください。全身をリラックスさせ、胸郭がゆったりと背骨からぶら下がっている感覚を持ちます。息を吸うときに、下腹部の左右両側と腰の付近が、同時 に四方八方にゆったりと膨張していくのを感じます。それから自然に息を吐いていきます。丹田に呼吸が入札丹田から出ていく動きを観察します。
しだいに呼吸がゆっくりと、長く、深く、細くなっていくように感じ、元気 (非肉体的な「子宮」ともいえます)の中を入ったり出たりするかのようにさえ感じます。呼吸がどんどん微細になっていって、あたかも全く呼吸していないかのように感じます。これが取り入れたエッセンスを保持している状態で、実際に空気を動かしているのではないために、このように感じるのです。丹田のあたりに脈動や温かさ、ちくちくする感じがするかもしれません。丹田にある元気に息を吸い込んだり、吐き出したりするたびに、心の中で 「気」という言葉を発します。この感じを保ったまま、5分から10分ほど過ごします。そのあとで、臓のところにエネルギーを集め、蓄えます。
性エネルギーと小周天
中国の漢の時代(紀元前206年~紀元220年)の初期の頃から、タオの修行者たちは、精気(単に精とも言う)と呼ばれる、途方もなく創造性に富み、心身の元気を 回復させる力を持っている性エネルギーのことを知っていました。彼らは、性エネルギーというものが人間の生命の基盤であることを認識していたばかりでなく、それが創造的で卓越した知恵や、物事を駆り立て動機づける力、自己治癒力などの源 泉にもなっていることを知っていたのです。このような理由から、タオの道士たちは、タオの房中術をマスターすると、男女が幸福を得られるばかりでなく、健康を改善し、長寿を楽しみ、果ては不老不死の達成さえも可能である、と信じていたのです。
漢代に著された文献の中には、これらについての事例がたくさん述べられており、 またその後の時代にも、この技法をマスターした人々が、強健なからだを楽しみながら齢を重ね、 150歳か、あるいはそれ以上の長寿に到達したことが記されています。
中国では、いつの世も長寿が求められ続けてきました。中国の社会の中では、人は年をとればとるほど、ますます尊敬されたのです。いつまでも健康を保ったままでいられるものならば、齢を重ねることは大きな喜びであり、老年は、人生最高の時となります。中国の人々は特に、黄帝の伝説から、人生の範としての大きな示唆を受けてきました。黄帝は、中国の初期において、医学と生理学に関するその深遠な言説ゆえに、中国のタオの思想と中国医学の始祖と目されています。黄帝は、有名な『黄帝内経』を著しましたが、この書物は、数千年を経た今日でも、今なお中 国医学研究の原典となっています。黄帝は、その医学探究に加えて、愛のタオにも強い興味を持っていました。漢代の有名な歴史家、司馬 遷によれば、黄帝の治世は、 100年余に及んだということです。その問、彼は漏らすことなく強烈に愛のタオの修行に励み、その結果「仙人として白日昇天した」と言われています。
引用文献:「タオ人間医学」マンタク・チア 著
タオイスト セイクレッドラブ(タオ性科学)タオイストの聖なる愛 2024
10月12日(土) 〜 14日(月祝)
京都・笠置山にて、2泊3日
世界的に人気のこちらのコースです。
創造の源パワーである性エネルギーを高め、より高次の霊的(スピリチュアル)なエネルギーに変容させるためのパワフルなツールとしての気功や瞑想の基礎を学びます。
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